今回は 禅宗の『臨済宗』 についてのお話です。
禅宗といえば、すぐに「座禅」を思い浮かべるほど、日本で定着しています。
禅宗には大きく臨済宗と曹洞宗の二大宗派があり、共通している部分と異なる部分があります。共通の部分は座禅で悟りを開くことと、師から弟子へと教えが伝わることを重要視している点です。
異なる点は「座禅」の仕方などが違います。禅を行うとき、臨済宗は通路に向かって座り、「看話(かんな)禅(ぜん)」といって、師匠によって与えられた問題「公案」に弟子は身体全体で取り組み、悟りを開くというものです。
「公案」とは「禅問答」のことで、いまではむずかしい問答、訳のわからない問答といった意味に使われていますが、悟りにいたる重要な課題として「公案」を使っています。
禅宗はインドの達磨(ダルマ)によって520年、中国に伝えられました。
ダルマは開運の縁起物として知られていますが、それは達磨が中国河南省少林寺で面壁9年の修行を行ったところからきています。
壁に向かって9年間座禅を組んだため、足が腐って無くなってしまったため、ダルマには足がないのです。
達磨から11代目の臨済義玄が臨済宗を開きました。宋に留学した栄西禅師が1204年、京都に建仁寺を建立してから、日本に臨済宗が伝わります。
しかし、京都は天台宗が力を持っていたので、なかなか広まりませんでした。
禅宗を広めたのは、中国から来た僧が1248年、鎌倉幕府の執権、北条時頼の全面的な支援を受けてからです。鎌倉に建長寺を建てて、禅堂での日常規範を定め、禅寺の基盤をつくりました。
1279年、北条時宗に招かれてきた中国の僧は、蒙古との戦いで命を落とした武士の追善供養のために円覚寺を建てました。次々と禅宗のお寺が建てられた当時の北鎌倉はまるで中国街のようだったそうです。
建長寺と円覚寺は現在にいたるまで、禅の道場として有名です。
臨済宗は師から弟子へと伝えていくことを重んじますので、それぞれの寺院が独自の流派をもっています。
妙心寺(京都市)、建長寺(鎌倉市)、円覚寺(鎌倉市)、南禅寺(京都市)などが臨済宗として有名な寺院です。
本尊は釈迦如来です。
特定の経典は定めていませんが、教化には金剛般若経、観音経、般若心経、大悲呪、座禅和讃などを用いています。
「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」と唱えます。
堺市・松原市・富田林市・羽曳野市・大阪狭山市・藤井寺市の “家族葬” なら
<1日1組の貸切家族葬ホール>・集会所・寺院・市営斎場・ご自宅・その他式場でお世話させていただきす。
大阪市・堺市・松原市・羽曳野市・富田林市・藤井寺市・大阪狭山市 もしもの時には、
24時間・365日対応させていただきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿