故人を偲ぶための象徴として、遺影写真にはとても重要な役割があります。
昔は、お通夜や告別式などの葬儀が厳粛な儀礼でした。そのため、遺影写真も喪服などへ着せ替えを行ったものです。また、故人の表情も硬い写真が使われることが一般的でした。
しかし、最近は故人の自然な姿を象徴して、写真の着せ替えはせず、むしろ表情も柔らかいカラー写真を遺影写真として使用されるケースが増えてきました。
威厳よりも「故人らしさ」に趣を置いているのです。 だからといって、写真ならば何でもいいというものではありません。
ここでは、遺影写真を選ぶときのポイントがいくつかありますのでご紹介しておきます。
1.なるべく大きな写真にする
式場などで葬儀を行う場合は、ある程度の大きさの写真が必要となります。ですので、引伸ばすためにできるだけ故人が大きく写っている写真の方がいいでしょう。
2.絹目のつや消し、インクジェットなどは不向き
写真を大きく引き伸ばすには、絹目のつや消し写真は拡大すると絹目も拡大されるため遺影写真としては好ましくありません。また、インクジェットプリンターで印刷された写真も不向きです。インクジェットプリンターのものは、確かに見た目はきれいなのですが、拡大するとドットが目立ち粗い写真となってしまいます。ですので、できるだけツヤのあるもので、写真屋さんでプリントされた写真を選んだ方が、遺影写真としてふさわしいでしょう。
3.200万画素数以上
最近はデジタルカメラで撮った写真データを遺影写真として使用するケースも多くなってきています。データからも遺影写真を作成することは可能ですが、画素数の小さいものは避けて下さい。画素数が小さいデータを拡大するとぼやけた写真になってしまうため、200万画素以上のデータを用意した方がいいでしょう。 もちろん、ご自宅で式場で家族葬を行う場合などは、一概にこれらのポイントにこだわる必要はないともいえますが、遺影写真は葬儀のときだけでなく長く残るものだけに、いざという時に備えて用意しておく方も最近では多くなっています。
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