2011年9月26日月曜日

法要のご相談② 《年忌法要はいつまでつとめるのか?》

今回もお坊さん「法要・法事」お坊さんについて、ご家族様からよく質問される事についてです。


年忌法要はいつまでつとめるのか?


まず年忌法要とは?

年忌法要は、年回法要ともいい、一般に法事と呼ばれているものです。

亡くなった翌年が一周忌、その翌年の2年後が三回忌です。

三回忌からは亡くなった年も含めて数え、七回忌十三回忌十七回忌二十三回二十七回忌三十三回忌五十回忌と追善供養の法要を営みます。


一周忌と三回忌は四十九日法要に次いで大切な法要です。

親族を招いて、規模の大きな法要を営みます。スムーズにできるように、おそくとも2ヵ月前から準備をしましょう。

まず、住職と相談をして、法要を営む日を決めます。

法要の日に卒塔婆を立てる場合は、事前に住職に依頼しておきます。

次に、法要場所を自宅か、菩提寺、あるいは斎場で行うかを決めます。

一般に関東は菩提寺で、関西は自宅で法要を営むことが多いと言われます。

法事を菩提寺以外で営む場合は、「御布施」とは別に「御車代」を包むのが一般的です。

また住職が会食を辞退された場合は、「御膳料」を包む場合があります。

日取り、場所が決まったら、招待客を決め、1ヵ月前には案内状を送り、返事をもらいます。

参列者の人数が確定してから、会食、引き出物を用意します。

引き出物は一所帯に一個でよいとされています。

表書きに、「志」か「粗供養」、下に施主の家名を書きます。菩提寺へのお礼の表書きは、「御布施」とし、「御経料」とか「御礼」とは書きません。

法事の際の服装は、施主側は略礼服を着用し、数珠を忘れずに持参します。


一周忌と三回忌は必ず、ひとりの法要を営みます。

七回忌以降は同じ年に法要が重なった場合、まとめて行ってもよいとされ、法要を行う日は、あとに亡くなった故人の命日にあわせます。

案内状には誰と誰の法要かを必ず明記します。これを「併修」あるいは「合斎」といいます。


※年忌法要はいつまで行うのか、とよく質問を受けます。

三回忌までは、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招きますが、七回忌以降は次第に招く人を少数に絞っていく場合が多いです。

年忌法要の回数は、地域の慣習や菩提寺の考えによって異なりますが、一般には三十三回忌か五十回忌をもって、最後の法要の「弔い上げ(とむらいあげ)」とすることが多いです


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